初代Kindle FireをAndroid 4.2化してみました!
今日は日本でのKindle Fire発売日の様ですね。
一足お先に1年以上前(2011年)に米Amazonから購入して輸入した初代Kindle Fireが手元にあり、その初代Kindle FireをAndroid 4.2化しましたので、報告をしたいと思います。
注意: このページに記載されている内容で何らかの不利益を被ったとしても一切補償はしません。
自己責任でお願いします。
なお、詳細な事は記載しません。あくまでも概要です。
不正使用対策をまとめている立場上、これだけ簡単にroot化できてしまう、という事を理解して頂くのが目的です。
参照: Androidアプリ開発者のための不正使用対策
– 初代Kinde Fireの現状 –
初代Kindle Fireは、去年の10月頃に発売されました。
そして1年経たずにAndroid 2.3のAmazonカスタムOSのまま切り捨てられ、放置されたままです。
原価ぎりぎりで安く販売しているとはいえ、発売時から1年前の旧OSで、そのまま放置というのは何とも困りますね。
おそらくこの1年程度で切り捨てられるのは初代Kindle Fireに限った事では無いかと思います。
くれぐれもKindle Fireを購入する際にはその点を頭に入れて理解の上で購入した方が良いかと思います。
そして、アプリストアもGoogle Playに比べてアプリ数が少なく、非常に苦労します。
この様な切り捨てられたまま放置端末化するのであれば、最新のAndroid 4.2のカスタムROMを入れて最新環境にしよう!と思った次第です。
参照: 初代Kindle Fireを1年使ってみた感想
参照: Amazon AppstoreとGoogle Playの違いについて
– root化について –
初代Kindle Fireに限らず、Kindle Fireシリーズは原価ぎりぎりの売値で大量に売り、その後のアプリ、音楽、動画等のコンテンツ販売で稼ぐ戦略商品の為、簡単にroot化等の改造をされては困る事になります。
その為、root化しにくい様な対策がされています。
幸いな事に手持ちの初代Kindle Fireは、Amazon ROMのアップデートがされていない為、root化は簡単な状態になっていると考えられます。
まあ、それ以外のROMは良くは知りませんが(笑)
最近のAndroid端末のroot化はメーカーが公式にroot化を認めていなくても、ユーザーがroot化手段、そしてカスタムROMを開発しています。
特に海外で売れた端末はそれらの手段やカスタムROMが存在する可能性が高いです。
– root化する –
初代Kindle Fireに関しては、「Kindle Fire Utility」というroot化やカスタムROMのインストールを手伝うツール群が存在します。
初代Kindle FireをWindows PCにUSB接続した後、Kindle Fire Utilityを起動して「2」と「Enter」を押すだけでroot化に必要なファイルを端末に送信してくれます。
その後、端末を起動すると起動画面では通常はオレンジ色の「Kindle Fire」という文字が青に変わります。
– カスタムROMの準備をする –
ダウンロードしておいたカスタムROM、そして(オプションとして)Googleアプリ一式を端末に入れます。
Googleアプリ一式に関してはどの様な契約になっているのか、普通にGoogleアプリがバージョン毎に配布されており、Google Playストアアプリも入っています。
いわゆる「フルマーケット化」です。
Android 4.2のカスタムROMは実際にインストールした当日に出たばかりでした。
– 元のROMのバックアップをする –
一度端末の電源を落とした後、更に電源ボタンを押すと画面下にBootメニューが出てきます。
このBootメニューで電源ボタンを押して「Recovery」を選ぶとカスタムROMをインストールしたり、元のROMをバックアップする事ができるアプリが起動します。
まずは元のROMをバックアップをします。
ちなみに、一度Android 4.2の別のカスタムROMを入れた際、起動画面のまま先に進まなくなる問題が発生したため、バックアップしておいた元のAmazon ROMに戻しましたが、簡単にできました。
– カスタムROMのインストールをする –
先に入れておいたカスタムROMファイルをBootメニューからインストールさせます。
その後、BootさせるとカスタムROMの起動画面になり、元々入っていたアプリの最適化を行った後、普通にAndroid 4.2環境で起動します。
– Android 4.2環境を使ってみての感想 –
元がAndroid 2.3ベースのAmazonカスタムAndroidだったので、アプリの速度は格段に速くなりました。
そして何よりもAmazonお仕着せの使いづらいUIから解放されて素のAndroid 4.2のUIを使えるのはかなり良い感じです。
Android 4.2に関しては、(Amazonカスタムではない)2.3よりもかなり良い感じになってきているとは思いますが、操作の統一感がまだ中途半端な所もあり、その点ではiOSの方が良いのかも知れません。
– まとめ –
上記の様に最近ではかなりお手軽にroot化、そしてカスタムROMによるバージョンアップが出来てしまいます。
初代Android端末であるHTC G1(キャリア縛り無しのSIMフリーの開発専用機)を持っていますが、ここまで簡単ではなかったです。
更には日本語ロケールを使用できる様にしたり、Google Playストアアプリが使える様にしたりと色々ありますが、ここでは触れません。
root化後に悪い事をする気は一切無いですし、それの幇助をする気も一切ありません。
参照: Androidアプリ開発者のための不正使用対策
ちなみに、iOSアプリの開発環境であるXcodeのシミュレータを使った後にAndroid SDKのエミュレータを使うと余りの遅さに10年位前のPCに戻ったかの様な感覚になります。
その意味では切り捨てられた端末にカスタムROMを入れて快適なテスト環境を作るのも一つの手かも知れませんね。
なお、root化する事により、root化対策されたアプリを使えなくなる可能性がある事も付け加えておきます。
その為、メーカーが公式に最新OSを提供する環境が一番皆幸せになれると考えています。
勿論Google Playが使えないカスタムOSは嬉しくないですね。