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iTunes Connectのシステムエラー問題との格闘記




iTunes Connectが8月10日からシステムエラーを出し続け、特定のアプリだけアップデート申請ができないという問題と格闘して来ました。
本日やっとの事で全て解決しましたので、ここにその格闘内容を記します。

 

序章: エラー発生

8月10日、アプリのアップデート申請をしようとiTunes Connectからアプリの設定ページを開きました。
ついでに少し言語設定を見直したいと思い、言語を削除しようとしました。
削除するのは既にリリース済みのバージョンの方です。

アプリの設定ページで言語を選択し、「Delete」ボタンを押します。
次に確認ポップアップの赤い「Delete」ボタンを押しました。
特に処理中であるとかいう表示はありません。

少し待ちましたが、処理している様子も無いので、再度確認ポップアップの赤い「Delete」ボタンを押してみました。

すると、エラーページが表示されました!!
もしかして、と思いつつも再度、該当のアプリの設定ページを開こうと試しましたが、何度やってもエラーページしか表示されません。

 

サポートに報告

エラーページにはサポートにメールを送る様にと記載があるので、メールのリンクをクリックしてメールを送る事にしました。
メールには詳細なJavaのStackTraceが付いており、原因はNullPointerExceptionの様です。
※WebサーバはWebObjectsを使用している様です。

 

他のアプリで検証

該当のアプリ以外のページは問題なく表示されるため、他のアプリでも試してみる事にしました。
そして、以下の事がわかりました。

  • 言語を削除する際、少し時間がかかる。
  • しかし、言語を削除する際、二度押し防止機能は一切ない。
  • 言語を削除した後、表示はデフォルト言語に戻る。

上記内容により、 確認ポップアップの赤い「Delete」ボタンを2回押した事でデータベースのデータが壊れた事が何となくわかりました。
そして、2回押したので本来は消せないはずのデフォルト言語の設定まで消してしまい、NullPointerExceptionが発生している事が何となくわかりました。

二度押し防止機能が無いのか?、データが無い時の検証をしていないのか?という突っ込み所は幾つかありますが、これが米国のレベルという事で納得する事にしておきます(笑)

 

サポートとの格闘

サポートにメールを送ったのですが、調査中であるという回答しか来ません。(iTunes Provider Support)
ただ、この回答は2、3日位であれば仕方ないと思うのですが、なかなか直してくれません。

一応、「言語を削除する時に赤い「Delete」ボタンを2回押した」事と「データベースのデータが壊れているからNullPointerExceptionが発生して表示されないのではないか?」という事は伝えました。

壊れたデータを直すだけなので、30分位で十分に直せると思っているだけに意味もわからずに何日も待たされる事に腹立たしく思えてきます。

そして、この該当アプリに不具合が見付かり、すぐにアップデートする必要が出て来ました。
しかし、相変わらずエラーページしか表示できず、アップデート申請さえもできません。
このアプリの無料版の方は問題なく申請できるだけに腹立たしさは倍増します。

余りにも待たされるので、何度か問い合わせメールを送ったのですが、それでも調査中であるという回答しか来ません。
こちらの英語力の問題かも知れませんが、きちんと内容を理解していない様な見当違いの返答が来たので、子供でもわかる様にスクリーンショットにマークを付けて再現方法を送ったりしたのですが、その苦労も虚しく一向に改善されません。

 

解決への希望

問題発生から13日目、数日続いたAppleの無視継続期間が終了し、App Store Developer Support Escalation Teamの人からメールが届きます。
チーム名は少し気になりますが、今まではiTunes Provider Supportの人だったので、担当が替わったのでしょう。

 

最終章: 解決

問題発生から14日目、半分諦め気分で既に毎日の日課となっている該当アプリの設定ページを開くと、エラーも無く通常のアプリページが開きました。
すぐにアップデート申請し、サポートに早急に審査して欲しいとメールを送りました。

この時、デフォルト言語は元々の英語ではなく日本語に強制的に設定されており、リリース済みのバージョンの方には英語設定自体が消されていました。
App Storeの英語ページは表示されましたので、データの保持の方法が少し違うのかも知れません。
上記の事により、赤い「Delete」ボタンを2回押した事でデフォルト言語が消されてしまい、NullPointerExceptionが発生していたのだと確信しました。

そして、問題発生から15日目、該当アプリの「Ready for Sale」メールが届きます。
きちんと急いで審査をしてくれた様です。
ちなみに、この期間中に無料版の方は2回アップデートしましたので、有料版は既に2周遅れになっています。

 

最後に 

Appleからは不具合が直ったらメールで教えるという事だったのですが、審査終了後まで通知メールは来ませんでした。
勿論、謝罪は一切ありません。
ただ、App Store Developer Support Escalation Teamまでたどり着くと解決は早いみたいですね。

兎も角、NullPointerExceptionの様な恥ずかしいエラーを14日も放置しているというのはどうなのでしょうね。

今回の経験でわかった事は「iTunes Connectでのデータ削除時は慎重に行え」という事です。
二度押し防止とか当然あるべき機能は無く、エラーが出ると直してもらえるまでに2週間位かかるという事を理解していればiTunes Connectで無謀な使い方をする人はまずいないとは思いますがね(笑)

最後に、「バグのあるシステムはReject!」ですよね(笑)

2014/08/24 This post was written by Categories: iOSiPhone Tagged with:
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