MIDP Builder2
-環境設定-
MIDP Builder2は起動した後、環境設定を行う必要があります。
最低限必要な設定は、J2SDKのルートパス、Preverifyツールのパス、MIDP APIのクラスパスの3つです。後の設定に関してはオプション扱いであるため、設定しなくても構いません。
環境設定を行うには、MIDP Builder2を起動し、[編集]メニューの[環境設定]を選択して[環境設定]ダイアログを表示して行います。
画面イメージ
[環境設定]ダイアログには以下の4つのタブがあります。
開発に必要なツールへのパスなどを指定します。
画面イメージ
- J2SDK
- ルートパス...J2SDKのルートパスを指定します。
例: C:\jdk1.3.1_03- Preverify
- ツールパス...Preverifyツールのフルパスを指定。J2MEWTK付属のツールで可。
例: C:\j2mewtk\bin\preverify.exe- CLASSPATH...MIDP API、J-PHONE、KDDIのAPIのクラスパスを指定。最低限MIDP APIのパスだけは必要です。複数指定する場合はセミコロン「;」で区切ります。
例: C:\J2mewtk\lib\midpapi.zip
※J2MEWTK、KDDI、J-PHONEのクラスライブラリを同時にCLASSPATHに指定している場合、オブファスケート処理中に重複エラーになりますので、 J2MEWTKのクラスライブラリのパスを消してみて下さい。
※使用するオブファスケーターの制約により、パスに空白文字、カッコ「(」、「)」は使用できません。
※セミコロンが連続している場合(;;)、およびパスの一番最後にセミコロンがあるとオブファスケーターがエラーを出します。
※プロジェクト毎にクラスパスを変更することもできます。(Ver2.0.15にて追加)
ビルドに必要なツールへのパスなどを指定します。
画面イメージ
- プリプロセッサ
- ビルド時にソースファイルをプリプロセッサで処理をする...ビルド時にソースファイルをプリプロセッサで処理をさせる場合にチェック。
- コメント行指定付き構文(//#)のみを有効にする...Javaの行コメント(//)とセットになっている構文のみをプリプロセッサで処理する場合はチェック。構文例: //#define DEBUG
「//」と「#」の間に文字がある場合は処理されません。もし「//#define DEBUG」をコメント扱いにしたい場合は「///#define DEBUG」 のように「/」を追加して「//#」の形を変更することで対応できます。※Ver2.0.14にて追加- コンパイル
- javacオプションを使用する...javacによるコンパイルを行う際にオプションを指定する場合にチェック。
- オプション...javacに指定するオプションを指定。ただし、-d、-bootclasspathは指定済みのため、-deprecationや-target 1.1、-g:noneオプションのみの指定になると思います。
- ProGuard
- ProGuardを使用する...GPLで配布されているオブファスケーターツールのProGuardを使用する場合はチェック。
- ツールパス...ProGuardサイトからダウンロードし、ローカルに解凍したProGuradのツールファイル「proguard.jar」へのフルパスを指定
※プロジェクト毎にProgurad.configファイルで指定する内容の一部を変更することもできます。(Ver2.0.17にて追加)
エミュレータで実行する時に必要なツールへのパスなどを指定します。設定できるのは、設定名、アプリケーションへのパス、アプリケーション起動時に渡す引数です。
エミュレータに限らず、外部コマンドを指定して使用することも可能です。
画面イメージコマンド設定ダイアログの引数テキストフィールドで「%PROJ-BIN%」と「%PROJ-NAME%」という文字列を使用すると以下の文字列に置き換えられます。これら置き換え文字列を使用することで、現在開いているプロジェクトの名前やパスを渡すことができるため、外部エミュレータや外部コマンドを呼び出すことが容易になるでしょう。
- %PROJ-BIN% ... プロジェクトのbinディレクトリへのパス文字列
- %PROJ-DIR% ... プロジェクトのルートディレクトリへのパス文字列
- %PROJ-NAME% ... プロジェクト名文字列
ボーダフォン(旧J-PHONE)、KDDIの拡張した内容に関しての設定を行います。
画面イメージ