イタズラ電話があった時に警察に相談すると「ナンバーディスプレイは使っているのか?」「電話がかかってきた時の記録はしているか?」「番号を変えてみたらどうか?」と言われます。
ナンバーディスプレイの場合、対応している装置の設置と月額料金がかかります。しかも、相手が「184」と付けて電話してきていれば番号は非通知で表示されません。
電話の記録に関しては気休め程度にしかなりません。
番号を変えるのが一番効果的ではあると思いますが、変更後の番号を知り合いに報告したりする手間がかかります。商売であればそう簡単に番号を変更できませんね。
本当は警察がさっさと動いて犯人を捕まえてくれれば良いのですが、まず動きません。特に番号非通知の場合にはさらに「誰から電話が来ているのかわからないから」と言い訳をしてさらに動きません。
実際には、 番号非通知でもNTTなどにある相手の電話番号の記録には電話をかけた記録は半年程度残っています。しかし、警察が閲覧するには裁判所からの許可、または本人からの承諾が必要になります。ただし、公衆電話からの場合には無意味です。
以前から電話は番号非通知で電話すると非常に匿名性が高くなり、イタズラ電話し放題であると考えています。
頻繁にある勧誘、売り込み、デート商法の電話については、まず番号非通知です。そのせいでこちらが一方的に電話を切ってもすぐにまた電話をかけてきて「なぜ切るんだよ!」と文句を言ってくるケースが多いです。これも匿名性が高いためです。
通常の電話は電話代がかかる分手当たり次第に電話するということは抑制されていますが、IP電話が普及し、料金が安くなる、または無料になった時には先日のメールの時に触れたように迷惑電話が蔓延することは目に見えています。この辺りを各社はどう考えているのでしょうかね?
IP電話のシェアが大きくても迷惑電話ばかりでは困ります。
ナンバーディスプレイに入らなくても相手の電話番号を調べる手段はあります。自分の電話が固定電話で、相手が番号非通知では無い場合に限りますけれど。
1つ目はISDNルーターの中にはナンバーディスプレイと同等の機能を持つものがあり、ログを調べればわかることがあります。ただし、ISDN接続をしている必要があります。
2つ目は、「136」に電話することです。 この番号はNTTが提供しているサービスで最後に電話をかけて来た相手の番号を教えてくれるものです。番号非通知の場合は無料ですが、番号通知の時に番号を聞く場合には1回30円かかります。なお、番号を聞く聞かないは途中で選択できるので必ず料金がかかる訳ではありません。
このように現在の電話システムと法律は穴だらけで完全にイタズラ電話から防御できる方法はありません。そうなると「番号を変える」か「電話をやめる」のが一番なのかもしれません。